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劇団、本谷有希子 [舞台]

『ファイナルファンタジックスーパーノーフラット』@吉祥寺シアター

芝居を観る前に、このタイトルから想像していたのが、
終末的な幻想世界なのかなぁ~(←そのまんまですが)ってことぐらいでした。
この「スーパーノーフラット」って、「二次元世界の極み」ことだとわかりました。
芝居を観終えて、なるほどと思ったタイトルです。

アニメの二次元世界に入り浸った心は、
三次元の生身の人間と関わることを嫌う(恐れる?)ワケだけど、
結局は三次元で生きていく必要があることもわかっている。
でも、二次元が主な世界なので、三次元へ戻ることを「現実に逃げる」となる。

ヒトの影になる部分をよく描き、共感させられた芝居でした。
この手の世界は得意ではないけど、気付いたら魅入っていました。
なぜ、登場人物たちが、それぞれの意志をもって、
あーなってしまったのかを考え始めてしまうから、不思議な感じだ。

影というわけで、オトコってズルくて弱いなと思いました。
離婚を決意した相手に未練たっぷりでつなぎ止めようとするのに、
淋しさを紛らわす、かりそめな的な恋心も成就させたい。
いずれにしろ、誰かが泣くのだが、主導権を持つのはオトコ。
なんでだろうか。オトコって。

★『ボクが君たちを信じていたのなら、謝られるのもわかるんですけど―――』


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